求道blog

『風味絶佳』

Posted in 日本文学一般 by UBSGW on 2006年7月15日

読了。耽読しました。特に一昔二昔前の私小説風の文体で書かれた「アトリエ」という作品が印象に残りました。文体は古風でもやはり良い意味で山田風。

この人の作品を読むたびになんだか右脳を刺激される気がします。読みながら没頭できる感じです。なので私にとってはとても貴重な作家、というか、今も存命の作家の中では一番好きなヒトです。この方も、いつの間にか50歳目前か・・・・。

父と母の出会いと別れも、あがいたって無駄なことだった。何か大きなものによって人間関係は動かされている。私たちにはかなわない力強いものに。そう思うと、何故だか気は楽になる。色々なことを諦めるのに成功して、波立つ心は、ようやく鎮まる。

「そんなことないよ。(中略)人とのつき合いって、全部自分の努力からなんじゃないかなあ」
  (「海の庭」より)

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