求道blog

浅田次郎『蒼穹の昴 上・下』

Posted in 日本文学一般 by UBSGW on 2006年9月5日

読了。

清朝末期の中国を舞台とした、とてもスケールの大きな物語。
乾隆帝、カスティリオーネ(郎世寧)、光緒帝、西太后、李鴻章、伊藤博文、毛沢東など、学生時代に覚えた懐かしい名前も数多く登場。
西太后の人物像の描き方なども類型的でなく、「さすがは小説家!」といった感じ。

徐々に高まりったあとに劇的なクライマックスを迎えてハイおしまいっ、という構成ではなく、むしろクライマックスの後にも余韻を残しつつ徐々に少しずつ終幕に向かうという感じです。登場人物や時代背景など色々な意味でスケールの大きなこの物語に見合うよう巧妙に計算された構成のようにも思われました。

文字通りの歴史大作。
人情ものでも歴史ものでも何でもござれという浅田次郎の芸の幅広さに脱帽!
(もちろんこの作品でもあちこちに人情話が覗いています)

わりと最近のものだと思い込んでいたら、出版からもう10年も経っているのにちょっと驚きました。
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