求道blog

遠藤周作『白い人・黄色い人』

Posted in 日本文学一般 by UBSGW on 2006年9月23日

第二次世界大戦期のフランスを舞台とする「白い人」、同時期の日本を舞台とする「黄色い人」。物語としては全く別々のものですが、主題には共通のものがあります。神と人、人間の罪深さ・・・。

管見ですが、この本は読む時を選んだ方がよいかも。鬱屈したときに読むとさらに深みにハマっていきそうな気がします。

人間というものの、存在や感情などの割りきれなさについて考えさせられました。

偶然が彼等に死をもたらすという事実は、なににもまして恐怖を拡がらせる。ある生死を決める法律規則が定まっているならば、人は、自分の運命をその法律、規則に順応させて救うことができる。しかし、偶然だけには、どうにも、たちむかうことはできぬ。

彼等は、内心、自分がユダヤ的血統でないことにホッとする。その時、彼等は、すでにひそかに殺されたピエール・バンを裏切り見捨てたのだ。バンがユダヤ的血統であれ、おなじ仏蘭西人であることを忘れるのだ。

[amazon asin=’4101123012′ type=’banner’]

広告
Tagged with:

遠藤周作『白い人・黄色い人』 はコメントを受け付けていません。