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阿部謹也『日本人はいかに生きるべきか』

Posted in 歴史カテゴリ by UBSGW on 2006年9月27日

ドイツ中世史の泰斗として知られる阿部謹也氏の著作。晩年には「世間」とは何かを追求されていたようです。日本における民主主義や教養とは何か、大学における生涯教育提唱などが主な内容になっています。私自身は日本における個人と社会との関係(世間とは何か、日本に”個人”は存在するのか)に最も興味を覚えました。

いじめの問題にしても、学校側はいじめがないかのような顔をする。みんな仲良くするように教えている。しかし、仲良くするとはどういうことか、なぜ仲良くするのか、そういうことはだれも考えない。上から押しつけるだけなのです。・・・日本も、戦前はずっと個人を抑え込もうとしたのです。ところが戦後は個人を抑え込まないようにしたために、個人が個人でなくなって、エゴになりつつある。

私は「エゴ」の部分を”わがまま者”と読み替えて理解しました。

わが国では法律の中に民主主義の規定がありさえすれば民主主義が実現していると多くの人が考えているように見える。

非難に価することのすべてを口にしてはいけない、しかし賞賛に値することは皆口に出していうべきである
~手工業職人の父親が遍歴の旅に出る息子に送った手紙より

内容がわりと多岐にわたっているので、ひょっとしたら不適切な抜粋引用で文章本来の趣旨を歪めているかもしれません。興味を惹かれた方は読んでご覧になることをお勧めします。
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