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筒井康隆『将軍が目醒めた時』

Posted in 日本文学一般 by UBSGW on 2006年11月28日

難しいことを考えることもなくひたすら笑い楽しめる一冊。私は「乗越駅の刑罰」が最も楽しめました。少しばかり権力を手にした小役人(国鉄職員)に理不尽な刑罰を受ける小説家のおはなし。こうして(ストーリーを思い出しつつ)書きながらまた笑いがこみ上げてきています(ギャハハ)。ま、そのくらい笑えるハナシでした。表題作の「将軍が目醒めた時」も笑えます。そして時々マジメに考え込まされます。

狂気を笑うことが出来るのは正気の人間だけであり、狂気の人を笑うことが出来るのは正気の世の中だけである。そして狂気は決して”狂気”としては現われない。それは必ず”正気”のフリをして現われるのだ、「私(私だけ)は正気です!」とやけに声高に叫びながら。
そんなことを考えました。ホント、筒井作品は笑えます。

収録作品

  • 万延元年のラグビー
  • ヤマザキ
  • 乗越駅の刑罰
  • 騒春
  • 新宿コンフィデンシャル
  • カンチョレ族の繁栄
  • 注釈の多い年譜
  • 空飛ぶ表具屋
  • 将軍が目醒めた時

将軍が目醒めた時
筒井 康隆著
税込価格: ¥1,029 (本体 : ¥980)
出版 : 河出書房新社
サイズ : 20cm / 296p
ISBN :
発行年月 : 1977

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