求道blog

浅田次郎『珍妃の井戸』

Posted in 日本文学一般 by UBSGW on 2006年12月18日

一気に読了。
清国皇帝光緒帝の側室珍妃を主人公とした物語。

浅田次郎の前作『蒼穹の昴』でちらりと登場しており、この作品は『蒼穹の昴 外伝 珍妃の井戸』というべきものですね(先に『蒼穹・・』を読んだ方がより楽しめるのでは)。

”珍妃”も”珍妃の井戸”も実在する。
「光緒帝と珍妃」(http://yichintang.hmc6.net/romance/romance.kouchotei.html)
wikipedia英語版

物語の構成は現代版「藪の中」(?)

事件について登場人物らがそれぞれの記憶を述べるが、内容はそれぞれまちまち。果たして真実は?

こう言ってしまうとありきたりですが、浅田氏の筆の冴えはさすが。まるで読者を目前にして語っているかのよう。物語に読者を引き込むテクニックとでもいうのでしょうか、そこに浅田氏の真骨頂がある(嫌いな人は嫌いだろうけど)。

読書の楽しみを堪能させてくれる浅田作品。みかん食べながら炬燵でヌクヌク読んでると、しみじみとしたしあわせを感じられると思います。

続編扱いの『中原の虹』もいずれ読まねば。
[amazon asin=’4062089335′ type=’banner’]

広告
Tagged with:

浅田次郎『珍妃の井戸』 はコメントを受け付けていません。