求道blog

松本清張初期短編

Posted in 日本文学一般 by UBSGW on 2007年1月8日

収録六編のうち三編は考古学者を巡る物語。そのどれもが学閥その他のしがらみが真理の探究の障害となる悲劇。表題作「或る『小倉日記』伝」もまた悲劇。世間の片隅で苦悩し死んでいった若者への哀惜とも無常観とも読める。
[amazon asin=’4101109028′ type=’banner’]

「西郷札」は西南戦争の際に西郷軍が発行した軍票を巡るこれまた悲劇。
佐賀の乱で敗北した江藤新平の逃避行を描く「梟示抄」、能力に恵まれながらも悲運の最期を遂げた一藩士を描く「啾々吟」など、時代物十二編。
[amazon asin=’4101109044′ type=’banner’]

ほとんどの作品が悲劇的結末を迎えているのは松本清張の特徴?今までほとんど読んだことのない作家なのでまだよく分かりませんが。そういえば北方謙三の作品でも大抵最後に主人公がしんじゃうんだよね・・・。しかし面白く読みました。

広告
Tagged with:

松本清張初期短編 はコメントを受け付けていません。