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(補足)国債の保有内訳について

Posted in 雑記 by UBSGW on 2007年1月16日

昨日書いた「ニッポンの未来」は、言うまでもなく事実を極端に簡略化した「フィクション」であり、かつ私自身が「戦争やろーよ!」と言いたいわけでもありません(なんだか書いていて気恥ずかしいが)。念のために国債の所有内訳について少しだけ調べてみましたのでここに記しておきます。
財務省のデータ(H18年速報値)によれば国債所有者の内訳の主なものはおおよそ次の通り。

・日本銀行
12%
・その他金融機関等
70%(※)
・家計
4%

(※)資料項目のうちの郵便貯金、銀行等、簡易生命保険、生損保、公的年金、年金基金の合計値
「今後の国債管理政策の課題」(財務省)[pdfファイル]

つまり既発国債の過半は国民が「直接」所有しているわけではない。しかし、これはいってみれば金融機関などを通じた間接所有と考えることができる。なんとなれば国債の紙クズ化による打撃が巡りめぐって最終的に落ち着くさきは結局のところ一人一人の個人であるからだ。
銀行への公的資金投入、なきに等しい預金利率、保険金の不払い、リストラ、ボーナスカット、公共サービスの質低下・・・。様々な形をとりながら結局は私たち自身がツケを精算することになる。

もっとも、いざ戦争となれば国民は国債の紙クズ化などという経済的被害どころでない深刻かつ甚大な被害を被ることは言うまでもない。

ついでに「国債とは?」(エキサイト・やさしい経済講座)

(2010年3月2日追記)
経済学者である岩本康志氏が戦前戦後を通じて(1885年〜)の政府債務残高の推移をまとめておられるのをWeb上で見つけたのでメモしておく。21世紀初頭にかけての政府債務残高激増を1945年までのそれと対比して「戦争」と表現されている。2008年までのグラフは「景気との戦争」、2010年までに更新・拡張したグラフは「国の借金973兆円」 〜岩本康志のブログ(外部リンク)。

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