求道blog

「悪い方向に」教育がトップ??

Posted in 教育 by UBSGW on 2007年4月8日

醜い自分の姿なぞ誰も見たくないし見ようとしない。もちろんこれはわたし自身にもあてはまるだろう。

「悪い方向に向かっている」と思う分野を複数回答で聞いたところ、教育が前回(06年)から12.3ポイント増え36.1%となり、98年にこの質問を盛り込んで以来最高で、初のトップ・・・

「社会意識調査 『悪い方向に』教育がトップ 内閣府発表」(4/1)(yahoo news毎日)[キャッシュ]

悪い方向に向かっているとしてこのほかに「治安」「雇用・労働条件」「医療・福祉」「地域格差」などが挙がっている。

う~む
社会意識調査。ここでいう「社会」とは何を指しているのであろうか。てか、政治は? 教育よりもはるかに悪い方向に向かいつつあるのが今の日本の「政治」だと私は思うのだけど。むしろ政治が教育を悪い方向に向けているという側面がある。もっとも教育崩壊の要因は政治以外のものもあると思われるが、日本で暮らす者のひとりとしては、教育問題が最も喫緊の課題だとは思えぬ。

確かに未来のことを考えれば教育こそが最も重要な課題だと私も思う。それはあらかじめ言明しておく。ただ、今の日本で最も憂慮すべき点は、政治家(しかも偏見の塊のような一部政治家)や企業家(実績のある、つまりは金もうけの上手い一部企業家)らがよってたかって「あーじゃこーじゃ」いって教育を”集団レイプ”しているような状況にあるということではないかと思われる。

べつに「あーじゃこーじゃ」と議論するのが集団レイプだというのではない。教育の当事者である現場の教員たちの声がまったく聞こえてこない状況のなかで部外者(なんなら外部の有識者と言いかえてもかまわないが)たちだけがひたすら現状に難癖を付け、金は出さずに「リンリ・リンリ」と鈴虫のように鳴いている。当の本人をまるで無視してよってたかって衣服をはぎ取り諸悪の根源として晒し者につつ、「こうなったらもうおまえはおれに従わねばならんのじゃ」(未履修問題等)、「(教員)辞めさせられたくなかったらおとなしく言うことをきけ!」(教員免許法改正等)などともう無茶苦茶にされている。

そしてそのような緊急事態にもかかわらず周囲の人びとは誰もそれを助けようともせず、それどころかただ教師の職にあるというだけでもう「そーだそーだこのアバズレめ。世間知らずの箱入り娘がよくもいままでお高くとまりやがってよ~、ふざけんじゃねえ」と付和雷同。あな怖ろし。

もしほんとうに日本社会が悪い方向に向かっているとするならば、それは単に教育だとか労働条件だとか(あるいは政治だとか)いう単体の問題というよりむしろ、誰もが他人を責め立てるばかりで何ら支援しようとせず、(われ関せずとばかり)誰ひとり窮地に置かれた人を助け出そうとしない万人の万人に対する闘争状態、そんなバトルロワイヤル的な状況こそがもっとも由々しき問題だと私には見えている。


”社会”意識調査なんだし「社会」と「政治」はべつものじゃないか!?
そう、確かに政治は「おカミ」のなさることであって下々の者ども、無知蒙昧の民とはまったく別世界のものだとおっしゃるのならばこの意識調査に政治のセの字も見当たらないことも納得できるといえないことはない。

今後は、そんな日本に住み続けたいと思えなくなってしまった能力のある若い人たちがさっさと日本を脱出してしまうだろう(私ですらそうしたくなる)。そうなれば「歴史と伝統」なぞ便所紙くらいの扱いしか受けられなくなるぜ。教育というものが将来への期待と畏れを含むものとしてでなく単なる過去への追憶、懐かしきわがニッポンを取り戻さんとして語られている限りは、何の期待も持てないし持つまいと思う。

ところで歴史認識問題にせよ教育問題にせよどういうわけか歴史家(研究者)や教師の声(現場の声)があまり聞こえ(見えて)てこないのはどういうわけだろう?
たんに私が知らないというだけならそれはそれで安心できるのだけど。
もし彼らが小さな声すら上げられないほど仕事に忙殺されておられるようなら、なおのこと今後の教育に期待はしないほうがよさそうだ。残念ながら。
口ばかりで金は出さない教育改革関係者の諸君にひとこと。
「なにごとも要はカネだよ」
いまこそこのありふれたあなたの(日頃の)言葉を実行に移したまへ。

from 貧乏人より

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