求道blog

ゴードン『日本の200年』

Posted in 歴史カテゴリ by UBSGW on 2007年4月26日

ふと図書館でみかけて手にとってみた。簡にして要を得た日本近現代通史。

いささかの喰い足りなさはなきにしもあらずだけれど、「あった」「なかった」「広義では」などという不毛かつ浅薄な”歴史認識”ばかりを耳にすることの多い昨今においては一服の清涼剤とも思えた。学校で習い覚えた歴史だけでは「それがどうしたのだ?」「だから何なのだ?」と思ってしまうようなちょっと気の利いた(生意気な)中高生あたりにもお奨めできる一冊かもしれない(学習者向けの特設ウェブサイトが設けてあるそうなのだが、上巻がもう手許にないのでURL不明。まだあるのかも分からぬ)。外国人の目から眺めた日本史像は否が応でも日本人の痛いところを突いてくる。

あっちへ盲信、こっちへ突撃。そんなことばかりを繰り返してきた日本人がいま身につけるべきは、ときに立ち止まり顧み熟考する習慣なのだ。猿真似帝国主義、猿真似民主主義。そんなものにはもううんざり。目覚めよ、日本人!(笑) 気鋭の歴史学者はまさか阿呆な一読者が自著からそのような刺激を与えられることになるとは思いもしてないだろうが。淡々とした叙述。それが今は心地よい。

原著の刊行は2002年。日本語訳の先立って韓国でも出版された由。”インペリアル・デモクラシー”という概念に興味を覚える。少し調べてみることにする。

あいまあいまに多田富雄と鶴見和子の往復書簡集『邂逅』を読む。フムフムそうだそうだと読みつつも、彼らの言葉というのか言葉遣いにと言うべきか、そのどこかに自分との微妙な違和感というのか趣味の違いらしきものを感知するも今のところなんだかよくわからず。まあのんびり構えておくとする。

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原題 : A MODERN HISTORY OF JAPAN :From Tokugawa Times to the Present  (Oxford University Press,New York,2003)

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