求道blog

黄金週間に読んだ本

Posted in 書籍一般 by UBSGW on 2007年5月6日

遁世に徹した黄金週間。
転がっていた本を片端から読み飛ばし、意想外の掘り出し物に出会う。至福。

まずは一冊目。今まであまり触手が伸びなかった村上龍。
表現者としての特異な才能を持った女性と中年男との関わり合いを通して現代社会の病巣を描こうとした作品。物語としての構成はともかくその問題意識には共感するところ多し。

その中から何かが生まれてくる可能性のあるムダじゃなくて、ムダだということを知らずにやり続けるムダだから、そこには何もない

言ってみれば子供はみんな軽い神経症なんだ、その神経症を治そうとせずにほとんどの人は、より大きな神経症的な集団に同化することで解消しようとする

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次。著者の顔が見えてくるようなイキのいいエッセイ。
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はい、次。いわずとしれた辺見庸のルポ。
”自虐的”文体といえばそうかもれない。
イマドキ流行らない「自虐」なのかもしれないが、そこらの「オレ様」文体なんぞ読む気もしねぇ。自虐は自省に通じるぞ。自虐史観だの猿岩石だのと一緒にされてはたまんねえよ。

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そして次。これまた言わずと知れた城山三郎の名著。生一本・不器用極まりない高級官僚の栄光と挫折。たしか中村敦夫主演でNHKドラマになったはず。なぜか妙に記憶に残っている。あれは中村のハマリ役だったなあ。
城山作品の多くは、ある個人を主題に取り上げつつも必ずといっていいほど個人と組織との関わりという副主題が浮かび上がってくる。
著者の冥福を祈りたい。

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最後の次。これまた言わずと知れたゲーテの自伝。10年ほど前に手にしたときはさほど面白いとも思わなかったが、今回改めて手に取ったらまるで病み上がりにお粥を食ったときのように身にしみた。切り落としの肉のような村上の『ストレンジ・デイズ』とは対照的といえばとても対照的な印象ではあった。しかしこの本もまた品切れ。読みたい古典の多くは大抵品切れ。そういえばこの本もリクエスト復刊のときに入手したはず。なんと良書の稀少であることよ。

と、つらつら思いつきを書き連ねるばかりでは・・・いかんね。
ともあれ黄金”読書”週間はかくして過ぎぬ。

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