求道blog

動く階段の珍談怪談

Posted in 社会 by UBSGW on 2007年10月31日

書いておきたいことがいくつかあるけれどなかなか筆が進まない.ゆとり教育からの転換、高知で起こった白バイ隊員死亡事故をめぐる冤罪疑惑、佐賀で起こった警察官による集団暴行死事件(「正当な職務執行である」ということにされるのだろうが)、インド洋での給油のはなし等々。この他にもいくつかあったが、生憎このところ浦島太郎にやけに親近感を感じることの多い野人の頭は秋風のようにすぅすぅしていてそれらもすっかり忘れてしまった。運がよければモクモクと思い出すかもしれない。そんなことを考えつつモクモクと煙草をふかしながらこれを書いている。

  • 「中教審:「ゆとり」検証ないまま 「総合学習」大幅削減へ」(毎日jp)
  • 「佐賀県警:取り押さえた男性死亡 頭や顔に複数の傷」(毎日jp)

このあたりは近いうちに書くことにする。

ところで最近よく思い出す話がある。一昔まえに聞いた(うそかまことか知らない)アメリカでの話。飼い猫をフロに入れたあと、乾かしてあげようと電子レンジに入れてチンしたら死んじまったじゃねえかと家電メーカー(だったかな?)を訴えたのだとかどうとか。ひと昔だかふた昔くらいまえの話だったと思う。当時その話を耳にした私は爆笑しつつ美国とはまたなんと奇妙なお国だろうかなどと思いつつ、まあ他所人とは違った価値観もった人はどこにでもいるのであるなぁとも思ったのであった.このアメリカでの話が身近なところで話題にのぼることもあったが、一人残らず爆笑しつつ美国のうつくしさを讃えたものであった。なんと寛容な社会であることよ、とね(もちろん皮肉まじりにだが)。

夕食どきにテレビをつけたらNHKで「クローズアップ現代」をやっていた。この番組、毎日々々のことであるから大変なことだろうなあと思いながらときどき見ている。今日のテーマはエスカレーターだった。小さい子供がエスカレーターに挟まれる事故が多発しているのだそうだ.どこかの工学専門家が事故の再現実験をせっせとなさっているシーンを見ながら、ふと或る知人のことを思い出した.その知人、既に世間では中年とよばれる年齢に達していながら「エスカレーターは今だに怖い」と折あるごとに語っていた.彼と一緒に街を歩いていてどこかではエスカレーターに乗ろうとするとき、たいてい彼はあたかも今からバンジージャンプでもやるのかと思えるほど神妙な顔つきをしていたことを思い出す.
そういえば私も自身初めてエスカレーターに乗ったときのことをおぼろげに覚えている。エスカレーターを目の前にした私はしばらくそれを見つめながら、呼吸と階段の動きとを合わせるようにしてやけに大またぎに「動く階段」に身をあずけて、降りるまで脇のベルトを命綱ででもあるかのように握りしめていた。落ちるはずもなかったわけだが.あれはどこかのデパートであったか・・・。
そんなわけでその知人の恐怖心もけっこう分かる気がしたのだった。なにせ階段が上空に向かって(!)動いてる.エスカレーターの構造を知らない人間にしてみれば金斗雲にでも乗っている気がしても不思議ではない(不思議か?)。気を抜いたら落ちてしまうのではないかという不安、未知への恐怖、2001年宇宙の旅、ハルマゲドン.いやあ怖かったのなんの.

そんなこんなの記憶があったもので、NHKの番組を見ながら、おれたちのエスカレーターに対する恐怖心はあながち故なきものではなかったのだと少しばかりアゴが上向いた(かもしれない)。彼は今どこでどうしているだろうか。

それにひきかえ最近の子供たちはまるでなにものをも恐れないかのようなたくましい(ときには不遜とも思える)顔つきをしているように見えるのは俺だけだろうか。たぶん彼なら肯いてくれそうな気がする。エスカレーターを前にしたときのように神妙な顔つきで「そうだそうだ」と言うだろうな、きっと。

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コメント / トラックバック2件

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  1. かつ said, on 2007年11月1日 at 1:24

    エスカレーターの実験、わたくしも見ておりました。もう亡くなりましたが、うちの同居人の母親もエスカレーターに乗れない人で、エレベーターすら苦手であったそうです。

  2. UBSGW said, on 2007年11月1日 at 21:11

    身の回りには危ないものが結構ころがっているものですね。いつのまにか慣れてしまったものもあればそうでないものもやはりまだ有ります。
    いまだにエスカレーターに乗るときにはなんとなく動作が慎重になる野人です。


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