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撃ちてし止まむ鬼畜米英、か

Posted in 報道・ジャーナリズム by UBSGW on 2009年5月18日

(前略)敵の侵入を(中略)阻止するのは不可能なことだった。(中略)受け止めるしかない。政府の備えにぬかりがあろうはずもないし。心の備えにもぬかりがないようにしたい。災禍を少しでも小さなものにするための制限を種々強いられていく。(中略)楽しみが制限されるのは初期段階、くらいに思っていたほうがいい。覚悟は長期にわたって試される。

なんとも勇ましく、臣民たちに覚悟を求める名文である。ちなみにこれは昭和16年の開戦直前にとある新聞に掲載された一文・・・・・・ではない。
2009年5月18日朝刊のコラムなり。

これと酷似した文章が、(資料として読んだ)戦前の新聞のどこかにあったかに記憶するが、いわゆる「ソース」は示せない。が、このような文章は或る意味新聞の常套句とは言える。なお、この記事を引用したのは当てこすりを目的としたものではない。ただ、こうした文章が世に出るところに時代の移り変わりを思い知らされたが故のことである。たしかに今回の的は幸か不幸かインフルエンザウイルスであったわけだが、そう遠くないうちに「ウィルス」が別の言葉に置換されて新聞に掲載されることになるのだろう、と、そう思われて、いささかどころかかなりゾッとした2009年5月のある朝であった。杞憂などと言う無かれ。なぜなら当時の人たちもまた、まさか自分たちがあのような憂き目に立ち至るとはまず考えていなかったであろうと思われるからである。結局、時代は変われど中身は変わらず、というか時代が変わったと考える事自体が脳天気に過ぎると言うべきかもしれぬ。根っこのところはまるで変わっていない。

念のためコラムの一部を転載しておくとする。

▼ウイルスの侵入を日本だけが空港などで阻止するのは不可能なことだった。三十数カ国を数えていた感染国の1つに日本もなった。そう受け止めるしかない。政府の備えにぬかりがあろうはずもないし
▼心の備えにもぬかりがないようにしたい。災禍を少しでも小さなものにするための制限を種々強いられていく。スポーツ観戦などで楽しみが制限されるのは初期段階、くらいに思っていたほうがいい。覚悟は長期にわたって試される。

2009/05/18西日本新聞朝刊
で、その晩に見たインターネット上の記事には次のようにあった。
なんじゃそりゃ。

新型インフルエンザの感染者が急増した18日、舛添要一厚生労働相は同省内で記者会見し、政府の専門家諮問委員会から新型インフルエンザは季節性と大きく変わらないとの報告を受けたとして、週内にも対策を切り替える方針を示した。軽症患者の自宅療養などを検討する。
 舛添厚労相は、致死率の高い鳥インフルエンザを前提とした政府の行動計画は実態に合わないとし、「軽めの症状に合わせた形の対応に変えたい」と述べた。
 行動計画は現在の「国内発生早期」段階では、軽症者も含めて患者全員の入院を定めているが、今後は軽症者の自宅療養を認める方向。また、感染の疑いのある人が発熱外来だけでなく通常の病院を受診できるようにすることや、感染者と接した人にタミフルを予防投与する原則の見直しも検討する。 

yahooニュース時事通信

私としても何事につけ予防が大切であることはいちおう理解しているつもりであるが、しかしそれならばだ、「季節性の」「一過的な」対策よりもいっそジャンクフードやコンビニ弁当をでも規制した方がよほど人々の健康のためであり対策ではな・・以下、自粛・・・(するほどのことでもないか)。
インフルエンザには気をつけましょう [棒読み]。

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