求道blog

醤油鍋ニッポン

Posted in 雑記 by UBSGW on 2011年2月18日

ちょっと「地雷」とも思われる話題なので取り上げるのは避けようかと思ったが、さっき見たアメリカABCのニュース番組が強く印象に残ったので少しだけ書いておく。

最近よくハーグ条約というのを見聞きする。ハーグ条約というと私は陸戦条約のほうを思い浮かべてしまうけれども、最近話題になっているのは親権に関する国際条約の方らしい。つい先日もNHKでそれに関する番組が流れていて、不確かな記憶によれば、たしかに日本はハーグ条約を批准していないがあの条約にも問題がいろいろあるのだ、というようなつくりだった。ただ、番組自体はほんの数分しか見ていないので全体的にはもっと違った捉え方をしていたのかもしれないが、いかにもお役所の意に沿うような作りという印象を受けた(最近のNHKはそういうのが多くはないか)。

さらにそのあと「ハーグ条約」についてウィキペディアを見てみたところ、当の条約のページに当事者(親権について争いがある一方当事者)の勤め先(というか経営する会社)へのリンクがシレっと貼ってあってちょっとだけ驚いた。そういえばここ数年、私は或る物事について、事実と共通理解とを土台にして理性的に対話するとの困難さを強烈に感じることが多かったので「ま、そういうことやる人もふつうにおるわな」と思う程度で、そういうことにさほど驚かなくなっている自分がちょっと怖い気もする。付け加えておくと、それを見て「●●●の腐ったような奴だな」と反射的に感じたことを告白する。

それで、ABCの番組はこれ(ABC World News ((当該ニュースは00:12:30くらいから)) )で、昨日も同じ番組でこの話題を取り上げていた。つまり二夜連続 (( ただし私は当然のことながらテレビで見たのではなくインターネットでポッドキャストを拾ってみたのみなので、むこうで実際に放送されたものとの違いは知らないことを念のため断っておく。)) 。昨日見たときはそうでもなかったが今日見た方は刺激的な内容であったので強く印象に残った。

そもそもこのての諍いについては、それが国際結婚なのかそうでないのかにかかわらず一般的に「ま、双方それぞれ言い分はおありでしょうな。ふむふむ、なるほど。それはたしかにごにょごにょごにょ。しかしまあごにょごにょごにょ。ではまあ今回は私の顔に免じてひとつ穏便に。ん?君たちは私の顔をつぶそうというのかね。ほう、わしを誰だと思ってるのかねごにょごにょごにょ」というような展開を想定しつつ、それに適したスタンスで語ることが良識ある日本人と認められるために必要な態度であり、どちらか一方の肩を持ったり、お互いが事実と共通理解に基づいて話し合い理性的に解決するなどという「眠たい」ことを言っているようでは、「大人げない」「青臭い」と非難されること必定である。したがってそういう問題の解決に際しては、事実や共通理解や相手へのいたわりなどは度外視し、ただ既成事実をつくることに邁進し、自分の味方になってくれそうな周囲の人々の感情に訴えかける一方でその人々の無用から反感・敵意を買わないよう言動に気を使いつつ相手方の非を鳴らし、相手が強情ならば非合法非道徳的手段をも用いて密かに相手を攻撃し、そうこうするうちに相手が疲れて諦めるかあわよくば有力者が仲裁に入ってくれて一件落着という方向へ持って行くのが(日本人的な)正しい戦い方である、という有力な説 ((「典拠を示せ!」などとヤボを言わないように。)) があるが、いかにも説得力がある。
なんだね君、もう息が切れておるじゃないか。ん?文章が長い、とな? 君は学校の教科書くらいしか読んだことがないのじゃないかね? はっはっは。もう少し我慢したまえ。

アメリカABC放送もそういう日本の風習を知ってか知らずか、はたまた郷に入らば郷に従えというわけでもあるまいが、面(=顔)を隠して逃げ隠れする姿、さらには軽薄かつ挑発的な態度で法に軽んじるような言葉を口にし、かつ法の抜け穴をすり抜けた自分の「賢さ」を得々と語る日本人母の姿を画面に映し出している。

つけくわえておくと、「愛国日本」を売り物にしていると思しき産経新聞は「母親を誘拐犯に仕立て上げている」として日本女性は「誘拐犯」 米大手TVが“反日キャンペーン”(MSN産経)で憤慨調で書いている。

そうそう、憤慨と言えば、ここ数ヶ月のあいだに日本ではやれ尖閣それ北方領土と勇ましい言葉が頻々と聞こえてくる。が、そうした言動もよくよく見てみると「毅然とした対応」といいつつ政治と行政が仲間割れして馬脚を露したかと思えば次の日 ((カレンダー片手にキーキー言わないように。)) には「おらの領土だ!」と叫びながら遠巻きに眺めるだけの視察をやったりと、なんだか安倍晋三政権時代の内弁慶のヌケサクぶりにさらに磨きがかかった有様のようだ。いっそ、どうせ見せかけだけの対国内アピールが目的ならば、もてあましている政府専用機で堂々と北方領土の上空をアクロバット飛行でもしてみせればよいのではなかろうか。と、冗談はさておき、他にもどこそこの軍事力増強が著しいとか日本は何分で占領されるとかいうわけのわからん文章をたまに見かけるが、いまの日本の体たらくを見ればもはやほっておいても自滅すること明々白々なのであるから、相手が強いて危険を冒す必要はないように思える。そもそもちょっと煽られればいつでもすぐに火がつく世論と主人の居ない官僚組織とが組み合わされば、これはもうネギを背負った鴨、醤油風呂につかった豚、パンツを脱いだ売春婦みたいなものである。「暴挙」 ((菅直人首相が「北方領土の日」の2011年年2月7日、3か月前のドミトリー・メドベージェフ露大統領国後島訪問を評して「許し難い暴挙」と述べた旨新聞各紙が報じた。)) だなんだとキャンキャン吠えるだけの姿を見るたびに、湯加減(醤油加減)にアレコレ不平を言う豚が脳裏に浮かんでくる。いずれ醤油風呂の中で豚同士が喧嘩し合い共食いしあった挙げ句に疲れ果て、みんなそろって豚の醤油煮になりはてるか、はたまた突如としてオーウェルの動物農場のごとき反乱を起こすか、それは私には分からんが。

と久しぶりに暴言かましてみましたです、はい。
ちょっと悲しくなったな。うん。

(投稿日付を修正するのを忘れていた。このエントリは2011年2月20日に公開。)

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