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正木ひろし『近きより』

Posted in 格言集 by UBSGW on 2006年8月8日

読了。
以前取り上げた正木ひろし弁護士が戦中に発行していた雑誌『近きより』をまとめたもの。
警句に溢れた著作。

唯一回の人生かも知れぬという不安は達人を一層大胆にすると共に凡人をひどく臆病にする。

犬が吠えても人は犬に対して怒りを感じないし、小児がウソを言っても腹を立てないのは、犬や小児を対等に感じないからであり、被害がないからである。しかし、世の中には、大人の外皮をかぶった犬や、小児以下の小人物が充満しているので、人物鑑識眼の無い人物はヤタラに怒ったり、腹を立てたりする。いずれも主観の徒だ。客観に覚めた大人は、怒らず、狂犬はこれを撲殺し虚言者はこれを抹殺する。

正木ひろし『近きより』弘文堂1964
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